下剤を飲まない大腸検査
検査前の数時間で、大量の下剤を飲むのは、大変です。
患者さんより「下剤を飲むのがつらいので、大腸検査はちょっと・・・」「下剤を飲まなくて良いのであれば、受けられるんだけど・・・」と言われる患者さんも多いです。 そこで当院では、元々、胃内視鏡装置には、水を通すルートがありますので、そのルートを利用して、本来患者さんに飲んでいただく下剤を直接、胃(十二指腸)に流すことで、つらい下剤を飲むことを回避する方法です。
上部消化管内視鏡検査
上部消化管内視鏡検査は食道、胃、十二指腸を検査し、胃がん・食道がんなどの早期発見や逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの的確な診断を行い早期治療を行います。
これまでの検査で痛い・苦しい思いをされた方もいるとおもいます、近年の内視鏡技術は格段に進歩しています。苦痛も少なく、より精密な検査を行うことが可能となっています。また、ご希望の方には鎮静剤を使用し、苦痛を軽減した状態での検査が可能です。お気軽にご相談ください。
ハイビジョン内視鏡による検査
当院では、オリンパス社の高性能「EVIS EXERAⅢ」を導入しています。患者さんの苦痛が少ない、鼻からの内視鏡検査で、さらにハイビジョン画像での観察が可能ですので、小さな病変でも発見することが出来ます。いつのまにか終わる内視鏡検査
希望者には鎮静剤を使用し、患者さんは眠ったまま内視鏡検査を受けることができます。起きたら検査が終わっているというもので、患者さんは検査中の苦しさをほとんど感じずに検査を終えることができます。鎮静剤の効果は短時間ですが、リカバリールームで十分休んで頂いた後に、検査後の説明を受けて帰宅となります。胃カメラ・大腸カメラ同日検査可能
患者さんの時間的負担や症状などを考慮して当院では、午前胃カメラ、午後大腸カメラで検査が可能です。忙しくなかなか休みが取れない方、ご相談してください。検査終了までの流れ
1. 検査前日
検査前日は夕食を午後9時までに済ませてください。当日の朝食は摂らずにお越しください。検査当日は、水分は、水やスポーツ飲料など、色のついていないものならば問題ありません。
2. 検査前準備
着替えやすい楽な服装でお越しください。
検査前の準備のため、検査予約時間の15分前までに来院して下さい。ネット予約の方は、来院後に受付で問診票をご記入していただきます。
※鎮静剤を希望する方は、乗り物を運転しての来院はご遠慮下さい。
3. 前処置
胃の中をきれいにする薬を飲みます。
のど・鼻に麻酔を行い、鎮静剤を点滴注射します。
4. 検査
検査時間は5分~10分程度です。内視鏡所見に応じて組織検査(生検)やピロリ菌検査を追加することがあります。
5. 検査終了後
リカバリールームでお休みいただき、お帰りの前に検査結果をご説明いたします。(組織検査を行った場合は、約2週間後に外来で結果をご説明いたします。)
下部消化管内視鏡検査
生活スタイルや食習慣の変化から、日本でも大腸疾患が増加しています。日本で一番多い死因はがんでその中でも、大腸がんは上位に位置しています。大腸がんは早期に発見できれば完治するケースが多いですが、自覚症状が無い事が問題です。自覚症状がなからこそ定期的に大腸カメラ検査を受け、早期に発見し治療を受けることが何より大切です。大腸カメラ検査とは、肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの全大腸を詳しく調べる検査です。「大腸カメラ検査はつらい」というイメージが先行して検査を避け続けた結果、大腸がんを進行させてしまう患者様が少なくありません。進行してしまうと治療は難しくなります。
※40歳になったら3年に1度は大腸カメラ検査を受けましょう
高性能機器
当院では、オリンパス社の「EVIS EXERAⅢ」を採用しています。受動湾曲機能により、曲がりくねった大腸でも挿入がしやすいです。「ハイビジョン技術」や「拡大機能」胃カメラでも搭載されているNBIが搭載されてい いるため、小さな病変でも発見できます。下剤を飲まない大腸カメラ
大腸カメラの際、多量の下剤を苦痛に感じておられる方は多くおられます。当院では胃カメラの最中に下剤を注入すると方法も行っております。ご相談してください。お腹の張らない大腸カメラ
通常送気(室内空気)は、検査中や検査終了後にお腹の張りや不快感を訴える方がおられましたが、当院では、粘膜から吸収されやすい炭酸ガス(CO2)を使用しているため、検査後のお腹の張りが無くなります。検査終了までの流れ
1. 食事制限
検査前日は消化に良い食べ物を摂っていただきます。水やお茶、スポーツドリンクなどの飲み物はお摂り頂けますが、21時以降の食事は控えてください。
2. 検査前準備
検査当日は十分に腸管内を洗浄するために腸管洗浄液(モビプレップ®)を服用して頂きます。不安がある方は朝から院内で服用、自宅服用していただき検査直前に来院して頂くことも可能です。当日は着替えやすい楽な服装でお越しください。
(下剤を服用しない検査方法もありますのでご相談ください)
3. 検査
鎮静剤希望の方は、検査前に点滴をとらせていただきます。
検査時間の目安は10分~30分程度です。検査時にポリープや早期のがんを認めた場合、可能な場合は切除します。
4. 検査終了後
リカバリールームでお休みいただき、お帰りの前に検査結果をご説明いたします。
(組織検査やポリープ切除を行った場合は、約10日後に外来で結果説明させて頂きます。)
内視鏡検査・料金表
上部検査
3割負担 | 1割負担 | |
内視鏡検査(観察のみ) | ¥4,500~6,000 | ¥1,500~2,000 |
内視鏡検査+病理組織検査 | ¥9,000~10,500 | ¥3,000~3,500 |
下部検査
3割負担 | 1割負担 | |
内視鏡検査(観察のみ) | ¥7,500~9,000 | ¥2,500~3,000 |
ポリープ切除(1臓器) | ¥21,000~24,000 | ¥7,000~8,000 |
ポリープ切除(2臓器) | ¥24,000~27,000 | ¥8,000~9,000 |
ポリープ切除(3臓器以上) | ¥27,000~30,000 | ¥9,000~10,000 |
上記金額は、内視鏡検査・治療のみの金額です。
初再診料やその他の検査代(血液検査等)、薬品代は含まれていませんので、ご了承ください。
あくまで概算の金額であり、使用する薬剤等により金額が前後することがございます。